すべり症とヘルニアは別物です
すべり症は、脊椎が部分的にずれた状態になって発症する腰に痛みという症状が現れる病気であり、別名で脊椎すべり症と呼ぼれることもあります。
そんなすべり症ですが、ヘルニアを一緒のものだと考えている方がいらっしゃいます。しかしながら、すべり症とヘルには、全くの別物ですから混同しないようにご注意くださいね。
すべり症にしてもヘルニアしても、どちらも神経が圧迫されることで痛みが出てくる病気ではありますが、発症する原因(これがあって結果につながるということが自然の摂理と言えますね)が異なります。
原因が異なるすべり症とヘルニア
すべり症の場合は、腰椎が変形することで前方に滑っり、神経が圧迫されて痛みが出てまいります。それに対してヘルニアの場合は、椎間板が潰れて髄核と呼ばれる組織が飛び出して神経が圧迫されて痛みが出てくる病気になります。
このように、すべり症とヘルニアでは発症メカニズムが決定的に違いがあるわけですね。しかしながら、その
症状はと言いますと、ほとんどかわらないのであります。
どちらも神経が圧迫されることで症状が出てまいりますので、似たような症状(辛さを周りの人間に分かってもらうのは困難なこともあるでしょう)が現れるのです。痛みが現れる部位は、「腰」「臀部」「大腿部」「膝」「足首」「足裏」などになります。
症状(時には説明が困難な場合もあるかと思いますが、極力伝えることができるように頑張ってみることが重要でしょう)が変わらないので、素人ではいずれか判断出来るものではありません。ヘルニアだと思っていたら、実際にはすべり症だったという事例は少なくないんですね。
ただしヘルニアの場合は、症状が偏って現れてまいります。それに対して、すべり症は両方の足に現れるという特徴があります。これが、すべり症とヘルニア違いということになりますね。