パーキンソン病と言いますと、その原因は医学が大きく発達している今の時代にあっても、いまだに解明されているわけではありません。
しかしながら、発症のメカニズム(自然現象や人体などについては、詳しいメカニズムが判明していないことも少なくありません)は分かっているわけでありまして、それは脳内の黒質に存在しているドパミンと呼ばれる神経細胞の減少が関与しているのであります。
ドパミンは、体をうごかすことに関連して大切な役割を持っていることから、これが減少すると脳からの命令が正確に体に伝わらなくなるでしょう。そんなことから、身体的な影響が表面化してくるわけであります。
ドパミンは、老化と共に減少していきますが、パーキンソン病を発症すると、さらにその減りに加速がつきます。このような、減りに加速がつく理由が解明されていないんですね。
現在のところ、生活習慣(主に、食生活や運動量、睡眠時間、喫煙や飲酒などの習慣を指します)や神経毒、酸化的ストレス、ミトコンドリア障害などが原因じゃないかと言われており、中でも酸化的ストレスが最有力説なのです。
活性酸素によって発生する酸化的ストレスが、ドパミンの減少を加速させてパーキンソン病を発症させているさ考えられているわけですね。ちなみに、パーキンソン病の好発年齢は50~60歳代になっています。
該当する年代の方は、パーキンソン病の罠が待ち構えていますので、体に何かしらの違和感を自覚したら、一度病院で検査を受けてみるべきでしょう。
【医療の一言】
・まだ40歳にもなっていないのに・・・20歳代、30歳代で更年期になったとしたら、医学的な言葉で表すと「早発閉経(Premature Ovarian Failure)」という疾患に当てはまります(日本においては40歳未満の女性が閉経してしまう状態のことをPOF(Premature Ovarian Failure)と言います)。
・ヒト免疫不全ウイルスへの感染・・・エイズはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染によって引き起こされるウイルス感染症のことであり、免疫不全を引き起こして些細な真菌などによる日和見感染やがん等を併発してしまう症候群の事を指しています。
・胃食道逆流症の一種です・・・胃食道逆流症(GERD)の一種である逆流性食道炎は、約1週間きちんと薬を飲めば、大体、9割近くの人の自覚症状は消失しますが、さりとて食道の粘膜の傷みや炎症が完全に治癒したとは言い切れません。