一度、難聴(音が聞こえない以外に、音が聞こえても聞き取れないこともあります)になったならば治らないとも言われています。たしかに難聴は治りづらい疾患とはいえ、治る事もあるのです。
治る難聴は伝音性難聴や突発性難聴(高度な感音難聴がある日突然に起こり、しかも、その原因は解明されていません)です。
伝音性難聴(正常な場合よりも、音の聞こえが悪い症状です)は、薬での治療や手術によっては症状が解消する可能性があります。
突発性難聴(原因不明で突発的に起こる感音性難聴を総称した病名です)は主にストレス(人間関係が主な原因になることがほとんどです)や疲れが原因で患うため、薬を使ったり、ゆっくりと休養すれば治る事が多いです。
但し、どちらも症状(自覚できるような異変は何も起こらずに進行することが少なくないでしょう)が重度の場合、治らなくなるかもしれありません。したがって、早期に治療(有効な方法が確立されてないこともありがちなことです)を行う必要があります。
そして、治らない難聴(生まれつき聴力が弱い場合もありますし、また、何らかの原因によって、後天的に難聴になる場合もあります)は感音性難聴なのです。
感音性難聴(伝音性難聴よりも治療が困難な病気です)の場合、残念なことに治療をしても治る可能性は低いのであります。
薬や補聴器(色々なタイプのものがありますが、中には、頭蓋骨に直接埋め込み、骨伝導を利用するタイプのものもあります)を使用すれば、耳の聞こえが良くなる可能性はあります。
このように難聴(音が聞こえない以外に、音が聞こえても聞き取れないケースもあります)には治るものと治らないものがありますので、まず始めに病院に行って検査を受けるべきです。
その検査結果をもとに適切な治療を受けることが、難聴に陥った時まずすべきことなのです。
仮に感音性難聴(補聴器などで単純に音を大きくしても、聞き取れないことが少なくありません)であったとしても、諦めずに治療を長く続けていれば、治らなくても症状を軽減させることはできるでしょう。