赤面症(気にし過ぎることから、対人関係にヒビが入ることも少なくないものです)の場合、人と一対一で話すことに苦手意識をもったり、人前に立つことで緊張や不安感を持つことで、顔が赤くなってしまいます。ということで、赤面症(薬物療法で、症状を軽減できることもあります)は緊張感からくるのです。
薬で治療を行ったり、催眠療法を行ったりする場合もできますが、今回は治療というよりは、赤面症の症状が現れる前に緊張や不安感を持った時に自分で可能な対処方法を紹介していきたいと思います。
いつでもすぐにでも出来る方法(事前に調べることで失敗の確率を減らせることもあるでしょう)として、「腹式呼吸(色々なやり方がありますが、きちんと行おうとすると案外難しいかったりします)」をオススメします。
赤面症(周囲につらさが理解されにくい症状の一つとも言えます)は自律神経と深い関係があり、交感神経(闘争と逃避の神経とも呼ばれ、緊張していたりストレスを感じてると活性化されます)が不安や緊張を感じた時に必要以上に働いてしまう事で顔が赤くなるのです。
このとき、自律神経の働きを正常な状態に戻すことができるのが腹式呼吸(なるべく胸郭を広げず、お腹を意識して呼吸しましょう)なのです。
腹式呼吸を行うポイントとしては、通常の呼吸を行う時は肋骨を意識しているはずですが、お腹で呼吸する事を意識してみましょう。
まず、鼻から息をすい込みます。この時、ゆっくりと腹部を膨らませながら、目一杯限界まで、息を吸うのがポイントです。
次に、息を口から吐き出して、徐々にお腹をへこませるように、背中にお腹がくっついていくような感じで吐いていきます。下腹に軽く手を添えて行うと分かりやすいんですね。
普段の呼吸の方法(まずは想定しうる可能性をピックアップすることが肝心)とは違い、自分で意識的に行う呼吸法ということになります。
上記の方法で呼吸を10回程度行うことで、心身がリラックスしたことを実感出来るはずです。
腹式呼吸の仕方に慣れてくれば、どこでも行う事が出来るようになります。したがって、外出先で緊張状態にになったら、少し落ち着いて腹式呼吸を行えば、体の緊張を改善できるでしょう。