頚椎症の症状は、急激に現れるというものではありません。症状は徐々に進行していくものなんですね。例えばのお話ですが、まずは肩こりや首のこりなどから始まったりします。
そこから次第に、前屈や後屈の際にとか後頸部や肩、腕や手に痛みが走るようになってくるわけであります。
さらに言えば、「腕や手の脱力感」、あるいは「疲労を感じる」、そして「指の感覚の異常や冷感」、「こわばりなどを感じるようになる」などがあるのです。
そこから悪化すると「文字を書く」、「物をつまむ」などといった「指先の動作がしにくい」ということで「諸々のことに時間がかるようになる」ということであります。
また、圧迫されている患部によっては、現れる症状(その程度やどんなものがというと、人によって個人差があるでしょう)も異なってくるでしょう。
第5頸椎椎間板だと拇指に、第6頸椎椎間板だと中指に、第7頸椎椎間板であれば小指に感覚的な異常を覚えます。
症状(時には説明が難しいですが、できるだけ伝えるようにがんねってみるといいかもしれません)が進行するのにともなって、手の筋肉の萎縮や、皮膚温の低下、発汗異常、手指の変形などがみられるようになってくるのです。
それに、脊髄が圧迫されると、足に症状が現れ、歩行障害や便秘(およそ800万人もの人が悩んでいるといわれています)、排尿障害などに悩まされることもあります。
変形した頚椎が頭蓋内につうじる動脈を圧迫することがあって、そこまで進行しますと、首を曲げる等の動作の時に血行障害が生じることとなり、めまいがすることもあるのです。