冬という季節は、関節痛に悩む方にとっては痛みが増すことから嫌な季節ということになりますが、お風呂で関節痛(原因として代表的なのは、通風や関節リウマチ、変形性関節症などがあります)を改善可能と言われています。
これは果たして、本当のところどうなんでしょうか?
改善可能かどうかはともかくとした、少なくとも症状は和らぎますよね。そもそも、関節を温めて痛みを軽減させるための治療として、温熱療法と呼ばれる方法があるくらいですから。
それでは、なぜ温熱療法が関節痛には良い効果があるのでしょうか?
それは、体を温めることで痛みを感じづらくなるという効果があるからなのです。ということで、入浴後はいつもよりも関節の痛みが軽減されることになるのです。
さらに言えば、血流が良くなりますから、結果として痛みを感じる物質が流し出されることも、痛みが軽減する理由になると言えるでしょう。
しかしながら、お風呂に入ることで痛みは弱くなるものの、長期間入り続けたからと言って関節痛(痛みが軽いうちに、その痛みの原因を調べて、適切な治療を始めることで、痛みを軽減できたり、完治できる可能性があるわけですね)自体が解消するとは考えにくいのも事実です。
関節痛におけるお風呂の効果は、あくまでも痛みを緩和する手段のひとつだと考えるべきなのであります。
また、体の芯まで温める時にお勧めなのは、全身ではなく、へそのあたりまでつかる入浴方法である半身浴が良いのです。
半身浴であれば、長時間入浴(お風呂に入るだけでなく、水や水蒸気を浴びて体を清潔に保つことも該当します)できて体の芯まで温めることができます。
熱いお湯に短時間入る方法より、ぬるめのお湯に長時間入った方が体の芯まで温まるでしょう。